2007.03.04 Sunday
高校受験も最終段階の季節。
今日はバイトもないし、ダンナは出張だし、天気はいいし…。
というわけで洗濯しながらブログ書いてます。(コラコラ…)
1ヶ月前に「引越しマニア 〜 番外編 受験!」という記事をエントリーしました。受験生のみなさんとそのお母さんたちにエールを、というつもりで書いたのですが、つい自分の経験談を長々と書いてしまったところ、意外にもいろんなコメントをいただきました。その中で、受験生のお子さんを持つお母さん方からのコメントに、「うちの地域では…」という各都道府県の受験制度についての貴重な話がいくつかあったのが目に止まりました。
ついおサボリしててコメントにレスをしていなかったので、レスも兼ねて、その「受験制度」にまつわる変わった話を書こうかなと思います。
といっても、私は子供もいないし、先生でもないので受験とは無縁なのですが…。
もう受験シーズンも最終段階ですが、受験が終わったら、「そんな地域もあるんだ〜」って感じで親子でお話ししていただける材料になればいいかな、と思います。
というわけで洗濯しながらブログ書いてます。(コラコラ…)
1ヶ月前に「引越しマニア 〜 番外編 受験!」という記事をエントリーしました。受験生のみなさんとそのお母さんたちにエールを、というつもりで書いたのですが、つい自分の経験談を長々と書いてしまったところ、意外にもいろんなコメントをいただきました。その中で、受験生のお子さんを持つお母さん方からのコメントに、「うちの地域では…」という各都道府県の受験制度についての貴重な話がいくつかあったのが目に止まりました。
ついおサボリしててコメントにレスをしていなかったので、レスも兼ねて、その「受験制度」にまつわる変わった話を書こうかなと思います。
といっても、私は子供もいないし、先生でもないので受験とは無縁なのですが…。
もう受験シーズンも最終段階ですが、受験が終わったら、「そんな地域もあるんだ〜」って感じで親子でお話ししていただける材料になればいいかな、と思います。
もう25年くらい前の昔の話で今は変わっているかもしれないので、昔の話として読んでください。
公立高校の受験制度で「総合選抜」というのがありました。ご存知ですか?
もしかしたら、今も総合選抜をやっている都道府県があるかもしれません。
私が知っているのは、岡山県と兵庫県では少なくとも25年前は行われていた制度だということ。
実は、岡山出身の私の母(現在62歳)が高校受験した当時も総合選抜制度だったそうで、母はこれで悔しい思いをしたとよく言っていました。私の母方の親戚は大半が岡山に住んでいるのですが、私のひとつ年上の従兄もやはり総合選抜で悔しい思いをしたそうです。
「総合選抜」とは、
志望校に出願するのではなく、「公立高校という枠」に対して出願する、という制度。
試験自体は他の都道府県と変わらないようですが、合格のしかたが不思議なんです。
どうやって合格が決まるのかというと、
公立高校各校には定員があるので、公立高校合格者数(Z)=定員(X)×学校数(Y)、となります。この公式はあとの話に関連するので、各要素を仮にX、Y、Zとしておきます。
試験の採点をしたあと、受験生の得点で順位をつけていき、要するに公立高校の全受験者の成績ランキングリストを作ります。そして、上からZ番目までの受験生に対して「公立高校合格」と通知するわけです。
では、合格者はどこの高校に行くのかというと、
願書に「志望校」を書く欄があるそうです。受験生は「公立高校という枠」に出願するのですから、合格したらどの高校に行きたいかを明記しなさい、というわけです。母の時代には第二志望まで書く欄があったと言っていました。
さあ、話が残酷になってきますよ〜。
合格者は、成績順に各校に振り分けられていきます。この「振り分け」をする際に、願書に書かれた「志望校」が考慮されるそうです。ところが、成績順に振り分けられるので、成績上位者は第一志望校に振り分けられる確率が高くなりますが、各校のX番目(定員)になるとその学校は締め切り。もれた受験生は第二志望校に回されます。第二志望校ももれた受験生は志望校以外の学校に成績順に振り分けられる、というのです。
詳しい振り分け方は、受験生にはよくわからないらしいです。(中学の先生が知っていれば受験生に教えるはずですよね? ということは、中学の先生にもわからないのかもしれません)
つまり、
公立高校には合格したけど志望校には不合格という受験生が発生するわけです。志望校以外の高校に合格してしまうとは、なんとも残酷な話です。
ここからが完全に不思議ワールド。
総合選抜制度は、学力によって受験生を「大根の輪切り」にしないという目的で行われていたようです。確かに、この方式だと理論的には、同じ高校の生徒間での「学力の上下の幅」は広くなるはずです。
一般的に「高校のランク」=「学力によるランク」という定義が成り立つのですが、総合選抜による受験だと必ずしも「ランク=学力によるランク」とは言い切れないわけですから、そもそも高校のランクなんてあるのか?という疑問が生じます。
でも不思議なことに、一部ですがランクが存在するんです。
県内の公立高校には、たとえば歴史が古く伝統があるとか、難関大学への進学率が高いとか、スポーツが盛んだといった特色があるのでそれによって人気度のようなものが発生します。この人気度が高い学校が、志望者の集中する学校になります。
これが原因で成績上位者の志望が集中する学校が出てくるわけで、結果的に、その学校は「競争率が高い学校」、「学力の高い生徒が多い学校」となってしまうのです。
ただしそれは限られた数校の評価で、それ以外はどこも似たり寄ったりの学校という評価になるようです。そのため、中学での成績が良かった受験生の中には「○○高か○○高に受からなかったら私立に行く」という受験生がかなりいると聞きます。つまり、公立の有名高校に行けないなら、学力で選んだ有名私立に行ったほうが納得できる、ということのようです。
でも考えてみてください。
逆の理論でいうと、公立高校に受かったということは県内の中学生の中では学力が高い、とも言えるわけです。地方都市は、大都市と比べるとY(学校数)は決して多くありません。公立受験は正直なところ「難関」なのです。
総合選抜はもしかしたら、学力による高校ランクがハッキリしている一般的な受験制度より厳しい制度なのかもしれません。
兵庫県でもこれと同じような総合選抜が行われていました。以前の記事で私は、「兵庫は私立の試験日が大阪とずれていた」と書きましたが、兵庫県もやはり岡山県と同じ理由の「公立の志望校がダメなら私立に行く」考えの受験生が多かったのではないかと思います。それで、私立を複数受験できるように試験日をずらしていたのではないかと。
母は、公立高校受験では志望校以外で合格してしまったので私立に行ったそうです。従兄は公立に受からなかったので私立に行きました。従兄や伯父・伯母は恥ずかしいと言っていたのですが、私は岡山で公立に受からなかったといってもぜんぜん恥じゃないと思いました。大阪で公立受かるほうが簡単でした、きっと。
(といいつつ、余談で自慢の余計な一言を。受かっただけで行かなかったから言えるのですが、私が受けた大阪府立T高校はランク的には府立第一学区では上から5番目、私立の難関校がダメだった人がランクを落として受けにくる高校。おかげで終わってみれば競争率が男女平均1.38倍、その年の府立第一学区では最高を記録していました。ホントによく受かったものだ…)
公立高校の受験制度で「総合選抜」というのがありました。ご存知ですか?
もしかしたら、今も総合選抜をやっている都道府県があるかもしれません。
私が知っているのは、岡山県と兵庫県では少なくとも25年前は行われていた制度だということ。
実は、岡山出身の私の母(現在62歳)が高校受験した当時も総合選抜制度だったそうで、母はこれで悔しい思いをしたとよく言っていました。私の母方の親戚は大半が岡山に住んでいるのですが、私のひとつ年上の従兄もやはり総合選抜で悔しい思いをしたそうです。
「総合選抜」とは、
志望校に出願するのではなく、「公立高校という枠」に対して出願する、という制度。
試験自体は他の都道府県と変わらないようですが、合格のしかたが不思議なんです。
どうやって合格が決まるのかというと、
公立高校各校には定員があるので、公立高校合格者数(Z)=定員(X)×学校数(Y)、となります。この公式はあとの話に関連するので、各要素を仮にX、Y、Zとしておきます。
試験の採点をしたあと、受験生の得点で順位をつけていき、要するに公立高校の全受験者の成績ランキングリストを作ります。そして、上からZ番目までの受験生に対して「公立高校合格」と通知するわけです。
では、合格者はどこの高校に行くのかというと、
願書に「志望校」を書く欄があるそうです。受験生は「公立高校という枠」に出願するのですから、合格したらどの高校に行きたいかを明記しなさい、というわけです。母の時代には第二志望まで書く欄があったと言っていました。
さあ、話が残酷になってきますよ〜。
合格者は、成績順に各校に振り分けられていきます。この「振り分け」をする際に、願書に書かれた「志望校」が考慮されるそうです。ところが、成績順に振り分けられるので、成績上位者は第一志望校に振り分けられる確率が高くなりますが、各校のX番目(定員)になるとその学校は締め切り。もれた受験生は第二志望校に回されます。第二志望校ももれた受験生は志望校以外の学校に成績順に振り分けられる、というのです。
詳しい振り分け方は、受験生にはよくわからないらしいです。(中学の先生が知っていれば受験生に教えるはずですよね? ということは、中学の先生にもわからないのかもしれません)
つまり、
公立高校には合格したけど志望校には不合格という受験生が発生するわけです。志望校以外の高校に合格してしまうとは、なんとも残酷な話です。
ここからが完全に不思議ワールド。
総合選抜制度は、学力によって受験生を「大根の輪切り」にしないという目的で行われていたようです。確かに、この方式だと理論的には、同じ高校の生徒間での「学力の上下の幅」は広くなるはずです。
一般的に「高校のランク」=「学力によるランク」という定義が成り立つのですが、総合選抜による受験だと必ずしも「ランク=学力によるランク」とは言い切れないわけですから、そもそも高校のランクなんてあるのか?という疑問が生じます。
でも不思議なことに、一部ですがランクが存在するんです。
県内の公立高校には、たとえば歴史が古く伝統があるとか、難関大学への進学率が高いとか、スポーツが盛んだといった特色があるのでそれによって人気度のようなものが発生します。この人気度が高い学校が、志望者の集中する学校になります。
これが原因で成績上位者の志望が集中する学校が出てくるわけで、結果的に、その学校は「競争率が高い学校」、「学力の高い生徒が多い学校」となってしまうのです。
ただしそれは限られた数校の評価で、それ以外はどこも似たり寄ったりの学校という評価になるようです。そのため、中学での成績が良かった受験生の中には「○○高か○○高に受からなかったら私立に行く」という受験生がかなりいると聞きます。つまり、公立の有名高校に行けないなら、学力で選んだ有名私立に行ったほうが納得できる、ということのようです。
でも考えてみてください。
逆の理論でいうと、公立高校に受かったということは県内の中学生の中では学力が高い、とも言えるわけです。地方都市は、大都市と比べるとY(学校数)は決して多くありません。公立受験は正直なところ「難関」なのです。
総合選抜はもしかしたら、学力による高校ランクがハッキリしている一般的な受験制度より厳しい制度なのかもしれません。
兵庫県でもこれと同じような総合選抜が行われていました。以前の記事で私は、「兵庫は私立の試験日が大阪とずれていた」と書きましたが、兵庫県もやはり岡山県と同じ理由の「公立の志望校がダメなら私立に行く」考えの受験生が多かったのではないかと思います。それで、私立を複数受験できるように試験日をずらしていたのではないかと。
母は、公立高校受験では志望校以外で合格してしまったので私立に行ったそうです。従兄は公立に受からなかったので私立に行きました。従兄や伯父・伯母は恥ずかしいと言っていたのですが、私は岡山で公立に受からなかったといってもぜんぜん恥じゃないと思いました。大阪で公立受かるほうが簡単でした、きっと。
(といいつつ、余談で自慢の余計な一言を。受かっただけで行かなかったから言えるのですが、私が受けた大阪府立T高校はランク的には府立第一学区では上から5番目、私立の難関校がダメだった人がランクを落として受けにくる高校。おかげで終わってみれば競争率が男女平均1.38倍、その年の府立第一学区では最高を記録していました。ホントによく受かったものだ…)
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